チューブポンプ式充填機
チューブポンプ式充填機とは、チューブから吸い上げた充填物を、ポンプで移送しながら、充填物を計量機で量りながら充填する、液体用の充填機です。
鍋や寸胴にチューブを入れて、充填物を吸い上げながら、ポンプで移送します。
ポンプの圧力で吸い上げられる、プリンなどの液体の充填で、よく使われています。
<よく使われる 主な充填物>
プリン・ゼリー・ようかん・漬物液の追い足し・醤油・ポン酢・タレ・ドレッシング・甘酒・ジュース・酢・豆乳 など・・・
ロータリー式充填機
ドロっとした粘性のある充填物は、チューブポンプ式充填機で使われているような、通常の液体ポンプでは、移送することができません。
そこで、粘体物を充填する時に、よく使われているのが、このロータリー式充填機です。
ロータリー式充填機は、ポンプ室内に、2つのローターを配置し、その容積変化で送りだすという構造です。
<よく使われる 主な充填物>
マヨネーズ・ジャム・ゼラチン・ミートソース・調理味噌・デミグラスソース・岩のり・シュー生地・カスタードクリーム・タルタルソース・くりきんとん・柚子胡椒・ジュレ・おかゆ・ミンチ などなど・・・
ピストン式充填機(シリンジ充填機)
ピストン式充填機とは、注射器を同じ原理で、充填物を吸い込み、吐き出す充填機です。大きな注射器を充填機にしたものと、イメージしていただければ、分かりやすいと思います。
「シリンジ充填機」と呼ばれることもあります。
ピストン式充填機は、完全に定量式なので、他の充填機に比べ、スピーディーで精度が良いのが特長じゃ。1回に、200cc以上のスピード充填を得意としているので、大量充填をスピーディー行いたい方にオススメの充填機である。
デメリットとしては、複雑な構造のため、重量が重いことと、分解・洗浄に、専門知識がいることじゃ。
容量が小さいものを、繰り返し充填したい方は、ピストン式充填機よりも、チューブポンプ式充填機(液体充填用)や、ロータリー式充填機(粘体充填用)が最適じゃな。
<よく使われる 主な充填物>
イカの塩辛・もずく・すり身・味噌・いくら・ホルモン・鶏肉 などなど・・・
スクリュー式充填機(オーガ充填機)
スクリューを使用して、粉を送りだして送り出しいきながら、計量していく粉体充填機です。小麦粉や塩などの粉体の充填で、よく使われています。「オーガ充填機」という呼ばれ方もする充填機です。
スクリュー式充填機は、スクリューの回転数だけで量るタイプと、送り出した粉を、計量器で量りながら充填するタイプの2種類が一般的じゃ。
スクリュー式充填機のデメリットは、名前のごとく、スクリューを使用するので、あまり粒が大きいものを充填しようとすると、粒自体が削れてしまったり、摩擦熱で風味が損なわれてしまう可能性があるのだ。
だから、固形物(コーヒー豆・大豆など)を充填されたい方は、あまりオススメできない充填機なのである。
<よく使われる 主な充填物>
小麦粉・塩・きな粉・スパイス・コショウ・片栗粉・米粉・コンソメ・大豆粉・七味・入浴剤・肥料・ほたてパウダー・石灰・添加物・フェイスパウダー・重曹 などなど・・・
振動フィーダー式充填機
振動フィーダー式充填機とは、プレートを振動させながら、充填物を移送する方式の充填機です。
上記で説明した、スクリュー式充填機(粉体充填機)で、固形物(粒体)を充填しようとすると、形が崩れてしまったり、1つ1つの粒の重さがあるので、精度が出づらくなったりします。その場合には、振動で固形物を押し出す、「フィーダー式充填機」を使うのが一般的です。
主に、コーヒー豆やペットフードなどの、壊れやすい固形物の充填でよく使われておる。形そのものが壊れたり、風味が損なわれたりする問題が発生するような、固形物の充填の場合には、この振動フィーダー式充填機がオススメじゃ。
また、振動を使って、充填作業を行うため、スクリュー式充填機(粉体充填機)と比べると、粉じんの舞い上がりが最小限に抑えられることもある。だから、流動性がある粉で、粉じんの舞い上がりに困っている場合は、振動フィーダー式充填機を、一度試されても良いかもしれんぞ。
<よく使われる 主な充填物>
コーヒー豆・フレーク・乾麺・ドックフード・ふりかけ・ペレット・ごま・ドライフルーツ・砂糖 などなど・・・
このように、大きなカテゴリで分けると、液体・粘体・粉体・粒体という充填物の分け方と、それを送る、ポンプの種類で構成されています。