充填機を導入する以前、充填作業を3人で手作業で行っていたとします。
そこに、小型充填機を導入することで、充填作業が1人でできるようになったとしましょう。
そうすると、単純計算で2人分の人件費が浮きます。
(その2人には、今までとは違う作業をしてもらうことができます。)
となると、人件費が浮いた分で、充填機を購入することができるかどうかです。
例として、充填機が100万円だった場合、そして、1人の人件費が月8万円だった場合で、計算してみました。すると、下記のようなグラフになります。
このグラフは、充填機を使う商品を生産する期間の中で、成り立つ計算なので、通常の場合、6ヶ月~1年で、その充填機導入の費用が、カットされた人件費で賄えるのであれば、充填機を導入しても良いでしょう。
充填機メーカーのナオミの場合、充填機を導入されたお客様の中で、このような例がありました。
牛乳ビンのような、形の容器に、手作業でジャムを入れて販売しようとしたところ、粘性のあるものを、さほど大きくない容器の口に、手で入れようとするのは、非常に難しい作業です。
また、中に空気が入ってしまうことはもちろん、容器のフチが、ベタベタに汚れてしてしまうこともあります。
ところが、充填機でノズル(パイプのようなイメージ)を瓶に差し込みながら、充填作業を行うと、空気だまりができるようになり、容器のフチを汚さず、正確に充填することができます。
これによって、生産効率が劇的に変化した例もあります。
ですので、人件費だけでなく、作業効率や衛生面を見て、充填機を導入するほうが、効果的であるという判断もできますので、そのような点も、導入前に確認しておきましょう。