今回は、多連型充填機(大型充填機)についてご説明します。多連型充填機とは、1回の充填で複数のノズルから多数の容器に1度に充填できる機械です。
実際に多連型充填機を導入されたお客様のお話を例に出すと、あるお菓子メーカーの工場では、四角い大きな容器の中が、4列×3列の12個の仕切り上になった容器に液体充填をされていました。多連型充填機を導入される前は、手作業で行っておられました。
ベルトコンベアの横に充填作業をされる方がたくさんいて、全員がチャッキリを持ち、充填されていました。12個の容器の穴に1つ1つ手作業で充填をしながら精度を保つというのは、速度的にも至難の技です。また、その容器がベルトコンベアで容器が次々と流れてくるので、小型充填機を使用したとしても、12個を充填する間に時間が経過してしまい、とても非効率でした。さらに、そのお菓子メーカーでは、その商品が非常に人気があり、販売を伸ばしていたのですが、工場が地方にあるということもあり、充填作業をされる方の人数が確保できず苦慮されていました。そこで今回、多連型充填機の導入のご相談を受けました。
そこで活躍するのが、充填機メーカーナオミの多連型充填機です。
今回のケースは、充填ノズルが12個あり、容器がその充填ノズルの下にくると、12個のノズルから一斉に一定量が充填物が充填できる多連型充填機を設置しました。充填機を導入したことにより、1日に2~3万個の充填が可能になります。また、お客様のご要望としては従来のコンベアはそのまま使い、充填機のみを後付けするという必要がありました。
そこで、充填機メーカーナオミではマルチ型多連充填機を用意し、後付けの施工を実施しました。従来ある設備に新しく充填機を追加するというのは、タイミングの同期をとったり、スペース的にも問題があったりする場合があるので、かなり難しい仕事です。ただ、充填機メーカーナオミでは、そのような後づけの充填機を設置するノウハウを多く持っていますので、そのお菓子メーカーの工場にも無事に設置することができました。
多連型充填機が稼働してからは、充填作業者は0人になり、その分、今まで充填作業をされていた方に、他の仕事をお願いできるようになったそうです。工場長にも、「計画的に生産ができる」と喜んでいただいています。また、現在の充填機の能力にはまだ余力があるので、お菓子の増産を必要とされた場合でも、現時点での150%くらいまでは今回納めた機械で対応できるので、生産が増えた場合でも安心です。今回導入させていただいた多連型充填機は12連ですが、上記の動画は多連型充填機のイメージ動画です。このように、1回で複数のノズルから充填することができます。
ご相談いただければ、営業マンと技術担当者がヒアリングをさせていただき、最適な充填機をご提案いたします。多連型充填機にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。