世界には、充填機以外にも、いろいろな産業機械がありますが、モーターや空気圧を使いながら動く機械の多くは、PLCという、一般的にシーケンサーと呼ばれる制御装置を介して動きを決定しています。このPLCに、プログラムを書き込むと、そのプログラムどおりに機械が動くという仕組みです。
単純なプログラムだと、書き込むプログラム数が少ないので、間違うことも少ないのですが、非常に複雑な動きをする機械の場合、PLCに書き込まれるプログラムの数も、膨大なものとなります。
充填機の場合、コンベアに乗って、空の容器がやって来ます。それをセンサーが拾います。すると、そのセンサーからの情報で、PLCは容器が来たことを認識し、充填機に「充填を開始せよ」という命令を送ります。そして、充填が終わると、「確かに充填が終わりましたよ」という信号をPLCが受け取り、容器を次に流していきます。
こういった動きができるのは、PLC(シーケンサー)に動きを命令するプログラムが書かれているからなんです。
ただ先ほど言ったように、膨大なプログラムとなると、何千文字、何万文字という多大な文字や記号を撃ち込まなくてはなりません。その中で、「数字の0」と「アルファベットのO」や「数字の1」を「アルファベットのI」などのような細かい間違いでも、ほとんどの場合は、プログラムが動かなかったり、誤作動をしたりしてしまいます。プログラム内容を確認した経験がありますが、その何千文字の中から、「バグ」というのを見つけるのは至難の技です。
充填機の場合だと、定番の充填機はもちろん、全く新しい機工をもった充填機や、複雑な動きに対応する充填機を製作する場合は、機械そのものの構造にも神経を使いますが、PLCのプログラムが、きちんと命令を出すかどうかも非常に気を使うポイントです。
そう考えると、この何千何万文字のプログラムを正確に作り上げる電気設計やプログラム設計の頭脳は、驚くべきものだと感じますね。
充填機を購入される場合、そういった細かいところも、信頼できるメーカーなのかどうか確認しておきましょう。充填機に関するご相談・ご質問がある場合は、ぜひ一度充填機メーカーナオミに、お問い合わせください。