充填をされる場合、最適な充填機を探すことも、とても大切なのですが、衛生的な充填作業の環境を作ることもとても重要です。充填作業をする場所(スペース)は、衛生的にキレイな場所で行うということが必須なのですが、それを実現するために、工夫されている一例に、充填場所を『陽圧』にするというのがあります。
陽圧というのは、一般的に私たちが生活している通常の大気圧よりも、高い圧力にするという状態のことを言います。
先ほどの、キレイな場所と表現したのは、清掃をする意味以外に、空気中に漂っているホコリ対策をするという意味もあります。それが、部屋自体を陽圧にするという方法です。簡単に言ってしまえば、コンプレッサーなどで取り込んだ外気を、特殊なフィルターを通過させて、キレイなクリーンエアーにして、部屋内に放出するというものです。
そうすると部屋の中は、空気がどんどん溜まっていくので、部屋内の気圧が上がってきます。すると、行き場のなくなった空気は仕方ないので、いろんな部屋のドアや窓の隙間から、外に逃げ出していこうとします。(まあ、食品製造現場にはあまり窓はありませんが・・・)
そうすると、空気は部屋の中から外に流れるという現象がおきるので、部屋の外の空間に漂っているホコリは、決して部屋内には流れ込まないということになるのです。
これが、充填場所を陽圧にするという方法です。実際には、タイトルに書いたような陰圧状態になることは考えにくいですが、陽圧を説明するために、あえて対比語の陰圧も書いてみました。陰圧とは、気圧を低くすることで、室内の空気やホコリを外に行かせないようにすることです。充填作業場所に関しては、陰圧にしてしまうと、衛生的な環境を保つことはできませんよね・・・。
今から充填機を使って、充填をされたいとお考えの方は、こういった充填環境についても、充填機メーカーの担当の方にお聞きされたようが良いと思います。充填機メーカーナオミでは、営業マンが導入前から導入後まで、サポートさせていただきますので、お困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。