チューブポンプ式充填機(液体充填機)の場合、一番ポイントとなる点は、ローターでチューブをしごきながら、液体などの充填物を移送しているので、しごかれる部分のローターチューブが劣化してくると、速度・精度ともに大幅に性能がダウンしてしまう点です。
充填機を使用しておられる方のなかには、充填機を購入してから、全くローターチューブを新品に交換したことが無い方も、稀におられます。
チューブがへたって、反発力が無くなってきても、一応は充填作業を行うことはできるので、チューブを新品に交換しないままにしておくと、能力の低い充填機を使い続けるような形になります。 食品の製造現場では、充填作業ラインの担当者が配置変えになることも多く、最初の担当者から、引き継いだ担当者が充填機の使用方法のみを伝えるだけで、 充填機のメンテナンスの重要性の事を教えてもらってない場合も多いです。
これでは、充填機を導入しても、効率が悪くなることもあるので、定期的なチューブの交換を行いましょう。
チューブを交換することと同じくらい重要なのが、チューブそのものの洗浄です。
充填作業が終わったら、チューブの洗浄をするのですが、洗浄作業をいい加減にしていると、チューブ内面や継手の部分に残渣(※残渣(ざんさ)・・・充填物の残りカス)が付着したままで、雑菌の繁殖原因ともなるので、必ず継手を外して洗浄をしてください。
チューブポンプ式充填機の、洗浄方法はこちらを参考にしてください。
また、チューブの張り具合(テンション)も重要な要素です。
緩いとローターチューブが蛇行してしまい、正確な充填が出来ません。蛇行したまま使用すると、最悪チューブが切れてしまうリスクがありますので、チューブは正しく装着して、充填作業を行うことが大切です。