カタクチイワシの塩漬けをオリーブオイルに浸して作るアンチョビをペーストにしたものは粘性が高く、手作業で定量充填することが難しい充填物の1つです。さらに、細長いチューブ容器に注入充填されているアンチョビペーストは詰める時にベタベタしてしまったり、容器のフチが汚れてしまったりするため、充填作業に手間や時間がかかってしまいます。そこで、アンチョビペーストの充填作業を充填機を導入して機械化することによって、作業効率アップや作業負担の軽減が期待できます。今回は、アンチョビペーストにおすすめの粘体充填機と充填機を導入する前にチェックしておいた方が良いポイントをご紹介します。
充填機を導入するメリット
アンチョビペーストの充填におすすめの充填機は、オールエアピストン充填機(PSZD)です。下記動画のような細長いチューブ容器や、瓶容器に素早く定量充填することが可能です。オールエアピストン充填機(PSZD)を導入するメリットは主に2つあります。
1.定量のアンチョビペーストを素早く充填可能
オールエアピストン充填機(PSZD)は、粘性のあるアンチョビペーストをスピーディーに定量充填することができます。フットスイッチを1回踏むごとに決まった容量が容器に充填される仕組みになっています。
2.オールエア駆動のため電源不要で使用できる
オールエアピストン充填機(PSZD)はオールエアで駆動し、電源不要で使用することができるため漏電の心配がありません。水産加工工場などでの充填にも適している充填機です。(※別途エアコンプレッサーが必要です)
(参考:株式会社ナオミ 製品情報ページ)
充填機の導入前にチェックしたいポイント
オールエアピストン充填機(PSZD)は、オプション品で細長いタイプの充填ノズルを選定することができますが、チューブ容器への充填は注入口が細長いため、充填ノズルの口径が合うかどうかがポイントになります。そのため、使用したい容器に適した充填ノズルを選定することが大切です。
また、アンチョビペーストの粘性によっては最適な充填機が異なる場合がありますので、事前にデモンストレーションをした上で充填機を導入することが重要です。そして、オールエアピストン充填機(PSZD)で充填可能かを確認したのち、機械で充填した後のアンチョビペーストの風味や品質の変化を確認しておくとさらに安心です。
充填機メーカーナオミでは、担当営業が現場まで直接お伺いしてデモンストレーションをさせていただいています。実際に充填するアンチョビペーストに合わせて、最適な充填方法や機械をご案内させていただきます。心配ごとやご不明な点など、まずはお気軽にご連絡ください。