最近、固形物や果肉が入っているジャムを瓶や袋などの容器に簡単に充填したいというご相談が増えています。いちごや柚子、ブルーベリーなどの果物の果肉や固形物が入っていたとしても、内容物に合った充填機を選べば、品質を保ちながら正確に素早く充填することができます。今回は、果肉入りジャムを充填する最適な方法と充填機をご紹介します!
目次
果肉や固形物が入っているジャムとは?
固形物や果肉入りジャムの中でも定番なのは、いちごジャム。大粒の果肉がゴロゴロ入ったいちごジャムは、食べ応えがありますよね。パンに塗るのはもちろん、デザート感覚としても楽しめるジャムは人気を集めています。その他にも、ブルーベリーや柑橘系では柚子やオレンジの皮などの果肉が入ったジャムを充填されるケースも多くなっています。
果肉や固形物が入ったジャムの充填方法
「ジャム」と一口に言っても、固形物の大きさや特性によって最適な充填方法は異なります。瓶詰めしたい固形物に合った充填方法を選択していくことが大切です。果肉入りジャムの充填パターンは2つあります。
1.果肉がゴロゴロ入っている固形物の場合
果肉まるごとや固形物が大きい場合、固形物ごと充填機を使って充填することは難しいです。そのため手作業で先に瓶や袋などの容器に固形物や果肉を入れた後に、動画のようにジャムの液だけを定量で注入するために充填機を使用します。
2.刻まれた小さな果肉がジャムに入っている場合
小さな固形物であれば、ジャム液と一緒にホッパーに充填物を入れて充填機で瓶詰めすることが可能です。最適な機械を選択すれば固形物や果肉への損傷を最小限にすることができ、簡単に容器に注入することができます。
充填機を導入する上で気をつける2つのポイント
固形物の大きさ別に2パターンの充填方法をご紹介しましたが、さらに充填機を選ぶ上で気をつけたいポイントを2つご紹介します。
1.風袋引きON/OFF機能があるかどうか?
風袋引きとは、容器や固形物の重さを自動的に差し引いて充填してくれる機能のことです。例えばゴロゴロとした果肉入りのいちごジャム200gを作る場合、果肉を50g、充填する液体を150gに設定します。風袋引き機能がない場合は、手作業で果肉を60g入れてしまった瓶に150gの液体が充填され、210gの瓶詰めジャムができてしまうのです。内容量にばらつきが出てしまう事は、消費者からのクレームの原因にも繋がりかねません。
風袋引きON・OFF機能が付いている充填機であれば、固形物の重さを自動的に差し引いて充填してくれるので、後から微調整することなく簡単に重さを統一することができます。
2.固形物が沈殿しないかどうか?
刻んだ果肉などを一緒に充填する場合、固形物によっては沈殿しやすいものがあり、先にジャム液ばかりが出てきて固形物が残ってしまうことがあります。果肉の量にバラつきがで出てしまうので、品質を一定に保つためにオプション品の攪拌機を付けた方が良い場合もあります。
ジャムの充填に最適な機械とは
果肉や固形物の大きさや用途に合わせて、ジャムの充填に最適な充填機を2機種ご紹介します。
果肉がゴロゴロとしている場合は、ハンディ計量充填機(8DTZK-W)
瓶や袋に果肉や固形物を先に入れて後からジャム液を充填する場合は、ハンディ充填機(8DTZK-W)がおすすめです。先ほど説明した風袋引きのON・OFF機能が付いているので、固形物や果肉を入れた容器を計量ユニットにセットして充填を開始すれば、最適な量のジャム液を充填することができます。固形物の重さが違っていても定量充填することが可能です。また、ジャムは冷めないうちに充填したいですよね。この充填機は100度までの充填物に対応しており、熱々のジャムでも充填が可能です。
刻まれた果肉の場合は、オールエアピストン充填機(PSZD)
小さな固形物であれば、ジャム液と果肉を一緒に充填することができるオールエアピストン充填機(PSZD)がおすすめです。この充填機であれば、スピーティーにジャムを充填することができます。また、固形物のダメージを最小限にして充填をすることが可能です。
充填機メーカーナオミでは、機械を導入される前に無料で現場でのデモンストレーションを行っています。固形物の大きさによって最適な充填機やオプション品などが必要かどうかを提案させていただくのでご安心ください。まずはお気軽にご連絡くださいね。