充填機の洗浄方法が逆に異物混入に繋がるときがある?!充填機の洗浄で注意しなければならないポイント

充填機の使用後は、洗浄がとても重要なのですが・・・実は洗浄方法に注意しないと大変なことになるのです。今日はその一例をご紹介します。洗浄方法が原因で、異物混入が発生してしまう可能性があるのは、非常に長い配管が工場内に設置されている場合です。

充填が終了した後、その配管を、一回一回分解して洗浄するというのは、物理的にも無理があるので、CIP洗浄という方法が、一般的には使われます。CIP洗浄とは、配管はそのままで、洗浄薬液を別のポンプで送り込み、配管内をグルグルと循環させて洗浄する方法が一般的です。

ここで気を付けないといけないのが、洗浄が終わってからの『すすぎ』の方法です。
当然のことながら、最後はきれいな水ですすぐのですが、あまりに配管が長いため、薬液が滞留する部分(例えば配管の形が複雑で、液だまりが出来てしまう)が出来てしまうことがあります。

イメージとして、横向きにきた配管が垂直に立ち上がり、上でまた横向きになり、その後、垂直に立ち下がるような配管です。この場合は、上の横向き配管に温度計が取り付けられていたり、空気抜きの弁が設置されていたりする部分は、液だまりの出来やすい危険ゾーンです。

つまり、十分にすすぎをしたつもりでも、洗浄剤が残留する場合があるのです。となると、製品を充填・製造するときに、微量ながら残留した洗浄剤が製品に混入してしまうのです。

そのため、最近では、洗浄をスタートした時点では、洗浄剤なのですが、一晩経過すると、水そのものになってしまう酸性水なども多く使用されています。

配管も効率だけでなく、洗浄した場合のことも考慮したうえで、取り回しを考えるのが大切だということがわかります。洗浄をすれば、機械や配管はキレイになる!のですが、洗浄後のすすぎが非常に重要なポイントということですね。

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