「防爆充填機」とは、一般的には、あまり耳慣れない言葉ですが、簡単に説明をすると、ガソリンなどに代表される、有機溶剤つまり、火をつけると爆発する充填物を充填する機械のことです。
ただ、このような危険物といっても、法律的には、非常に分類が細分化されており、どこまでが、防爆設備が必要であるかないかは、専門家のアドバイスがなければ、素人で判断できない現状があります。
例えば、小さな火花でも、出そうものなら、工場ごと大災害になる充填物もありますし、その反対に、その場でマッチを擦ったとしても、引火しないものもあります。しかし、直接引火しないものでも、大量に扱うとなると、これは法律のもと、防爆設備が必要になる場合が多いです。
また、同じ防爆といっても、ガソリンと灯油では、危険度は違います。もっというなら、化粧品にだって、アルコールが含まれているものがあるんですよ。(化粧品は、火をつけても引火しないですけどね(笑))
今日は、防爆充填を行う前に、気を付けたほうがよい3つのポイントをご紹介します。
①防爆設備は、充填機だけではない?
防爆設備は、そのエリアそのものが、防爆という考え方があるので、充填機だけでなく、エリアにあるすべての機材を防爆仕様にしなければなりません。
例えば、工場にある電灯やコンセントも全て防爆対応にする必要があるのです。だから、防爆の充填物を充填する場合、充填機だけが防爆対応となっていても、あまり意味がないのです。
②専門家を交えて、事前に充填物を調査するべき!
先ほど、冒頭でもご説明したように、防爆と一括りに言っても、法律的には、非常に分類が細分化されており、どこまでが、防爆設備が必要であるかないかは、専門家のアドバイスがなければ、素人で判断できません。
特に、アルコールや灯油などの充填をお考えの場合は、まずは、その原料が危険物なのかどうかを専門化を交えて十分に調査し、その後、充填機を含む機械の選択を入られたほうが良いと思います。
この場合、十分な防爆の知識もった専門家(業者の方)と取引をすることを、強くオススメします。
③防爆をする場合、消防署からの調査が入ります。
防爆の充填機などの機械を導入した場合、その後、その地区担当の消防署から調査が入ります。その時点で、もし危険と判断をされると、その機械は使えなくなりますので、こちらも注意してくださいね!
『まあいいか。』という安易な気持ちでは、大きな事故につながる危険性がありますので、十分に注意してくださいね。